文化庁委嘱人材育成事業・橋本一郎氏講演会を実施しました。

2021年10月02日

 今年度第二回目の講演会は亜細亜大学の橋本一郎氏をお迎えし、さいたま市文化センターで「ろう教育の視点から、子どもの力を伸ばし、生きる力をつける日本語教育を考える」をテーマに行われました。

 大学で教壇に立っているだけではなく、通訳士、コーディーネーター、手話パフォーマー、手話アーティストなど、さまざまに活躍し、とても笑顔が素敵な橋本先生。その講演会は「社会を変える」という熱い思いが伝わる素晴らしいものでした。

 ろう教育といういつもとは違う視点でしたが、共通点が多く、改めて気づくことがたくさんありました。外国にルーツをもつ子どもに関わる私たちに、大切なことや必要な姿勢、その役割など、橋本先生のお話を通じていろいろ考えることができました。また「日ごろ日本語ばかりに目を奪われ、もっと大切なことを忘れてしまっていないか?気づかないといけないことがあるのでは?」と己を振り返るよいきっかけともなりました。

 橋本先生の「言わなければ社会がわからない」という姿勢と実行力、人を巻き込む力、さらにエンターティナであるところにも感動!

 聞こえる、聞こえない、日本語関係者、ろう教育といった垣根を超えて、みんなで考えることのできた講演会。本当に素晴らしかったです。参加してくださった皆さん、そして橋本先生、どうもありがとうございました。