文化庁委嘱人材育成事業・第5回勉強会を実施しました。

2022年02月20日

 2月20日(日)ZOOMにて、今年度最後の勉強会「外国ルーツの子ども達が力を伸ばすための多様性豊かな教育環境づくり」を行いました。前回行われた勉強会を振り返り、「豊かな教育環境づくり」についてみんなで考えました。ファシリテーターは髙栁なな枝(地球っ子クラブ2000代表)がつとめました。

勉強会では、まずおしゃべりの大切さを考え実際に体験してもらい、12月の勉強会の振り返りを行いました。

そこでは、実際に勉強会で進行してくれた大学生達に、その感想や地球っ子グループの活動に参加して感じたことなども話してもらいました。そしてサポートしてくださった東洋大学の村上一基先生、埼玉大学の福島賢二先生にもお話を伺いました。

最後はブレイクアウトルームに分かれ、参加者それぞれが、大学生と話をするグループや前回勉強会を引っ張ってくれた外国にルーツを持つ若い世代のSさん、Nさんと話をするグループなどに分かれ、気づいたことや質問などについて自由に交流を行いました。

参加してくださった方々の感想です。


・外国にルーツを持つ若者たちのお話を聞くと、当たり前ですが子どもは大人になるのだなと感動しました。体験談を聞くと、わかっているつもりのこととわかることは全く違うと改めて感じられます。彼らの言葉は忘れられません。

・自分のことを信頼してくれる人がいる、と思えることは大きな力を出せることだと思います。そういう環境は、子どもにとっても大人にとっても、一歩を踏み出す時に大事なことだと感じました。

・Hさんのちょっとやってみる?という声かけがあることで、大学生は完璧じゃなくても大丈夫、やってみよう!という気持ちになったのだろうなぁ、と思いました。

・私たちは「日本語教室」を○○を目的とする場所、と枠内に収めてきたきらいがあります。ともするとボランティアサイドのみの視点から・・。 地球っ子さんの仲間に入れていただいてからは、その落とし穴に気が付きました。教室は、居合わせた人たちがともに作っていく場所です。


みなさんのお力で、最後まで活発でとても有意義な勉強となりました。今年度も本当にありがとうございました。