外国から来た子ども達への初期対応を充実するために
専門委員会を設置してください!
さいたま市の細田教育長に要望書をお渡ししました。
「外国から来た子どもたちのつまずきは、初期の対応に問題があることが多い」と言われています。私たちは、子どもたちと関わる中で、そのことを実感することがしばしばでした。外国から来た子どもたちが、みんなと楽しく学んでいけるようになるため、そして、それぞれの子どもが持つ多様な言語や文化を活かして、本来持っている力を伸ばして活躍できるようになるために、最初に学校へ行く日はとても大切で特別な一日になります。だからこそ、その初登校日や学校に来た早い段階で適切な対応ができるように、さいたま市で何ができるのかを、まずはみんなで話し合っていきたですね!
外国から来た子どもへの対応として、日本語指導だけでなく、つなぎ役ができる初期対応専門員のような人材が必要です。私たちは、初期対応の専門員の設置を願っています。専門員は、子どもと一緒に登校して、学校の一日の流れがわかるようにしたり、基本的な日本語が使えるようにしながら、その子のことばや文化をクラスの子どもたちに紹介したり一緒に遊んだりと、双方の子どもたちに働きかけていきます。こうした対応は、多様性豊かな人づくり・学校づくりにもつながります。
外国から来た子ども達は、これからの日本社会を共に作っていく大切な子ども達です。日本語で自分の気持ちを表現することが難しい子どもたちの声なき声を受け止め、それぞれの子ども達が持つ多様な言語や文化を活かして、本来持っている力を伸ばしていけるさいたま市を、一緒につくっていきましょう。
地球っ子グループでは、多文化の子どもたちの教育について考えあう勉強会を開いていますので、是非、ご参加ください!
トルコ地震から、1か月以上がたちました。
私たちの仲間であるクルドの人たちの出身の村は、
今も大変な状況にあります。
香港出身のリリーさんから
「てんきりんで募金活動をしましょう!」
という提案がありました。
そこで、てんきりんの仲間(地域の人も)に声をかけて
「クルドのお茶カフェ」を開きました。
この日はくしくも、クルドの人たちが新年を祝うネブロスの日。
ギターに合わせてみんなで歌を歌ううち、クルドの歌を歌ってくれたり、ダンスを教えてくれたり。
クルドの人たちと地域の人たち、お互いに身近に感じたひとときでした。
もちろん地震の話も出ました。終わってから地震のことを聞いた人から、こんなメールが届きました。
「辛いことを聞いてしまって、自分の配慮の無さに落ち込んでいます。ごめんなさいと言いたいです。」
大丈夫!大切なことは
そんな風に気付いてくれる人がいることこそ!そしてその次に会った時に声を掛け合えることこそ!
クルドの皆さん、いい声を聞かせてくれてありがとう!チャイもおいしかった!
そして、募金をしてくださったみなさん、ありがとうございました。
地球っ子の仲間ディプティさんの活躍が、3月21日の埼玉新聞で紹介されました。小学校の国際理解教室「世界へのトビラ」で、インドの文化を紹介したディプティさん。日本の子どもたちにインドの遊びを教えている写真も掲載されていて、楽しそうな雰囲気が伝わります。ぜひ、ご覧ください。
2月19日(日)埼玉大学で行われたシンポジウム「『生活(life)』から人間の育ちと学びをとらえ直す ー創る・楽しむ・共生する」に参加しました。
中国語が分からないまま算数の授業を受ける「わからない体験」。地球っ子の仲間Gさんが、先生として式を指しながら「スースースー」と発音します。生徒役の私たち日本人は戸惑うばかり・・・。外国から来た子どもの気持ちが追体験できました。
珊瑚舎スコーレ代表の星野さんは、学んでいる人が「語りたいことを自分の言葉で語る」ことが大切だとお話しくださいました。語ることで他の人と交流し、成長していく、ああだこうだと話すことが一番楽しい。「学ぶことは楽しいこと」という言葉に深く納得し、地球っ子の活動と根っこが同じように感じました。(さとこ)
2023年1月27日(金)東洋大学で、シンポジウム「外国にルーツを持つ子どもに対する日本語初期指導 ー実戦から見た現状と課題をもとに<初期対応>のあり方を考えるー」が行われました。
地球っ子グループからは、シヤーニカさんが、当事者としての経験や思い、そしてこれからの社会のために必要なことについて、彼女の意見をお話ししました。その後のパネルディスカッションでは、グループ代表の芳賀洋子・井上くみ子・髙栁なな枝が発表いたしました。
シンポジウムでは、日本語初期指導の現状と課題について発表がありました。特に日本語初期指導だけではなく、<初期対応>の大切さについて再認識させられました。
当日は、来場者だけではなく、オンラインでもたくさんの方が参加してくださり、多くの質問やご意見をいただきました。参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
ジャーナル『子どもの日本語教育研究』第5号(2022)に、地球っ子クラブ2000代表、髙栁なな枝の論文(実践報告)が掲載されました。小学校での日本語指導についての実践報告です。
「今目の前にいる子どもに必要なことは何か」と考え続けながら、子どもに向き合い、子どもに寄り添うことの大切さを考えさせられました。
論文は
こちらからも読むことができます。
ぜひ、ご一読ください。
2022年12月10日(土)さいたま市子ども家庭総合センター、「あいぱれっと」で多文化体験ひろばを開催しました。
会場では、いろいろなコーナーがずらり!各国のじゃんけん、文字、遊び、そして、手話コーナー、インドの伝統的な模様ランゴーリコーナーで、地球っ子グループの子どもたちやお母さんたちが大活躍してくれました。
ステージでは、いろいろな国の言葉で絵本を読んだりクイズや太極拳などを、みんなが披露
地球っ子グループの合言葉「おなじって嬉しい!ちがうって楽しい!」を、まさに体現した楽しい時間となりました。
詳しくは、
地球っ子クラブ2000ホームページをご覧ください。
Eテレ「すくすく子育て」12月3日(土)放送の"日本で暮らす外国人の子育て"の回で、地球っ子グループの活動が紹介されました。
NHKプラスで12月10日まで視聴可能です。番組HPでも、内容がご覧いただけます。
11月25日(金)、ZOOMにて2回目の勉強会を行いました。
今回も前回と同じ"対話型”の勉強会です。
まず前半は、参加者が「みんなと話したい!」と出してくれた話題からブレイクアウトルームを作り、そこに自由に参加してもらいました。
「地域日本語教室について」「子どもと接するときに注意していること」「社会教育学(?)」などなど。みんなが集まって、自然に話し合う形になっていきました。
後半は、地球っ子グループが作成した教材『今日からいっしょに』をお供に、日ごろのみんなさんの思いを出し合い、話し合いました。
みなさんからの感想をいくつかご紹介しますね。
⭐︎外国から来た人たちのもっているバックグラウンドを尊重して、それをいかに輝かせることができるようにするのか、よく考えることができました。(中略)子どもとの会話から親が活躍できる環境を整えることが子どものエンパワーメントにつながることが実感できました。
⭐︎『今日からいっしょに』で「話の形(発音とか文法)よりも、話の内容の質を高めることのほうが大事」というのは真実だと思いました。一人ひとり違うので、できないという視点ではなく、「できることが違う」という言葉も印象に残りました。
⭐︎『今日からいっしょに』には大切なことがたくさん詰まっていると思っていますが、特に「日本語で見ないで!」というキーワードと「やさしい耳」の話が好きです。「日本語教育」の話となると、どうしても言語スキルの話に陥りがちなので・・・。日本語はあくまでもコミュニケーションの手段の1つであり、その先の地域にどうつながっていくか(それは地域社会側の変革も含めて)が大切ですよね。
などなど。
このほか全体の感想では、「様々なバックグラウンドのみなさんのお話が聞けて良かったです!母語や母文化、アイデンティティの話など「多文化」な場での交流だから、自分の視点を相対化することにも繋がり、気付けることがたくさんあるんだよと、改めて実感する勉強会でした。」といった声もいただきました。
多様な場所で活躍しているみなさんが集まって、こうして話を交わすことが、まさしく「勉強」で、私たちの中心線も少し太くなったように感じました。このようなつながりがあることが心強いです!
参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。
市内の中学校で、地球っ子グループの仲間たちが、お話させていただきました✨
Coconico代表井上が全体会を担当し、その後、各教室で、それぞれ文化紹介の時間です。
気心の知れた、個性的でパワフルなメンバーとの楽しい時間💕
ご要望がございましたら、出張いたしまーす😊